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ここロタは日本の様に四季がなくいつも夏ですから半袖短パンでビール片手に星が眺め
られます。四季がないばかりか、テレビもない、電話もない、遊びに出るところもない、
ないないずくしの島ですから夕食後はせめてビールでも飲みながら.感動ものの星空を
楽しんでいただきたいですね。
純粋の天文ファンには「不謹慎だ」と叱られそうだけど。 (以下 ロタココナツビレッジ 稲葉正憲)
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オリオン大星雲
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南国とはいってもここは北半球ですから、高さの違いこそあれ日本と同じ冬の星座も見られます。
東の空にはやはり、三ツ星でおなじみのオリオン座が出ていますが日本の市街地では見ることの出来ないオリオン大星雲(M42)も肉眼ではっきりみえ、右手に棍棒を振りかざし、左手にライオンの皮をもったオリオンの雄姿が簡単に結べてしまえます。
三ツ星を対称に青白く輝く一等星がリゲルで黄色っぽい方がペテルギウスです。ペテルギウスの右下方にひときわ輝いているのが全天一明るいおおいぬ座のシリウス、左下方がこいぬ座のプロキオンで、いわゆる「冬の大三角」を形成しています。
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| スバル |
オリオンの三ツ星を天頂方向にたどっていくと、淡白く「ぼわっと」した星の集団が見つかります。枕草子にでてくる「昴」プレアデス星団です。是非望遠鏡で見てください。(フロントにて無料で借りられます)
視野一杯に青い大小の宝石を散りばめたように輝いて、この世のものとは思えない美しさです。
昴はおうし座に属しオリオンよりにある赤っぽい星が主星のアルデバランで近くにヒアデス星団が散開しています。
おうし座の角先は天の川を背景にした、ぎょしゃ座の大五角形につながります。黄色く輝く一等星がカペラです。
ぎょしゃに続いて北東から上ってきた二つ並んだ明るい星がふたご座のカストルとポルックスです。星座を結ぶと両手をちょっぴり広げたオバQが現れます。
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| ふたご座 |
毎年12月13日の夜をピークに沢山の流れ星が飛び出してきます。夏のペルセウス座流星群、正月のしぶんぎ座流星群と並ぶ3大流星群のひとつ、ふたご座流星群です。
一時間に50〜100の流星が見られます。芝生に寝そべってビールを飲みながら流星を見るなんて最高です。(また不謹慎な事を言ってしまった)
大体ここらが日本で見られる代表的な宵の口の星座ですが、これから日本では見ることの出来ない南天の星がのぼってきます。
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先ず南のうお座、フォーマルハウトの高さに驚かされます。
二番手が日本では見えませんが、オリオン座のリゲルを源として蛇行しながら延々と南下する
大河エリダヌス座の一等星アケルナル(川の果てという意味です)、
三番手がりゅうこつ座のカノープスです。
カノープスはシリウスに続く全天で二番目に明るい星で中国では昔から「南極老人星」と呼ばれ、
見た人は長生きが出来ると伝えられている幸福な星ですが、日本では東京で南の水平線上3度に
しかのぼらないため殆んど見られません。
カノープスの下には大マゼラン雲も見えています。
やがて、フォーマルハウトとアケルナルが南西の水平線に沈みカノープスがさらに高くなると、
いよいよ真打、南十字座の登場です。
南天の天の川を背景に先ずニセじゅうじがのぼり、続いて南半球が誇るエータカリーナ星雲、
そして憧れの南十字が現れます。よく誤解されるのですが、南十字星とは南天にひときわ輝く
一つの星ではなくて縦横にむすぶと十字になる4つの星で構成されています。
南十字の左辺を3倍ほど延ばしたところに白いぼわっとしたボールのような星がみえます。
全天最大の球状星団オメガです。
北緯14度のロタで見る南十字星は高からず低からず、歌の文句ではありませんが椰子の葉陰
に輝いてとてもロマンチックです。
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写真提供 |
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白鳥座は夏の夜空を飾る大星座です。
東から南へ流れる天の川の真中で南に
向かって大きく羽を広げています。
主星がデネブで、前方左岸と右岸には
七夕の星、こと座のベガ(織姫)と
わし座のアルタイル(牽牛星)が
向かい合い、いわゆる夏の大三角形
が東の空を占領しています。
宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」は、この白鳥座(真下を向いた時十字架の形をしている所から別名、「北十字」とも呼ばれています)から出発します。
その時の様子がこんな風に書かれています。 |
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「にわかに車の中がぱっと白く明るくなりました、見ると、金剛石や草の露やあらゆる 立派さを集めたような、きらびやかな銀河の川床を水は声もなく、形もなく流れ、 その流れの中に、ぼうっと青白く後光の射した一つの島が見えるのでした。 その島の頂きに、立派な目も覚める様な白い十字架が金色の円光をいただいて、 静かに永久に立っているのでした。」
実際に、この辺りは銀河もかなり明るく北アメリカ星雲やペリカン星雲が暗黒星雲と
重なり双眼鏡で覗くと、視野いっぱいに銀の砂を撒いたような天の川を背景に大小の
星が青い宝石の様に輝き、息を呑むほどの美しさです。
列車は水晶の砂で出来たプリオシン海岸を過ぎアルビレオの観測所に至ります。
アルビデオは白鳥座のくちばしにあたる星ですが、望遠鏡で覗くとトパーズ色と
サファイア色の対比が美しい二重星として有名です。
物語では銀河の水の速さを測る観測所として紹介されています。
列車は更に南下し、真っ赤な火の燃える、さそり座に到着します。
この辺りは銀河系の中心方向となる為、まるで湧き立つ雲と見間違う程のすざましい
銀河の光芒を背に、いて座の半人半馬怪人ケイローン(二十面相ではありません)が
洋弓をつがえ、今まさに、さそりの心臓アンタレースを射ようとしています。
辺りには多数の星団が密集し、白鳥座周辺と甲乙つけ難い眺めです。
列車はさそり座を過ぎケンタウル村に入ると、ちょうどそこは村祭りの最中でした。
「銀河鉄道の夜」はケンタウルの村祭りの夜の物語です。親友のカムパネルラや
タイタニックで亡くなった幼い兄弟とか、この世で亡くなった様々な人々を乗せ
北十字を発車し天国の入り口である南十字にいたる汽車の旅の物語です。
ケンタウルとはオオカミを槍で突き刺している半人半馬の怪人ケンタウルス座のことです。
この星座の中心はオメガ星団という全天最大の、しかも肉眼で見ることの出来る球状星団
があります。馬の脚にあたる主星アルファ星は我々の太陽系から4.3光年という最も近い星です。
列車はケンタウルを過ぎいよいよ終着駅の南十字座に到着します。
物語にはこんな風に描写されています。
「ああその時でした。見えない川のずうっと川下に青や橙やもうあらゆる光でちりばめられた 十字架がまるで一本の木の様に川の中から立って輝き、その上には青白い雲がまるい環に なって後光の様にかかっているのでした。」
こんなに美しい物語を読んだ当時の少年少女達の南天に、そして南十字に対する憧れは
如何ばかりであろうか、想像に余ります。
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南十字星は全天88星座の中で一番小さい
星座ですが、これほど人々の心を捉える
星座は他に見当たりません。北緯14度
のロタで見る南十字星は、椰子の葉陰に
ひときわ輝き、見る人を感動させてくれます。
( ロタココナッツビレッジ 稲葉正憲)
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